和歌山県海南市、築後100年の酒蔵と古民家を改修し『 小規模多機能型介護事業所 』として蘇生させました。古民家のもつ意匠や太く艶のある柱や梁は最大限利用し、長く培われてきた歴史や風情を大切にしました。
かつて栄えた町並みにある酒蔵は、その面影を残しつつ、時代にあった用途として蘇りました。
先人の知恵や技術を受け継ぎ、さらに磨きをかける。古い建物を壊し、建て替えることは容易だが、壊れた風情や情緒、歴史は戻りません。
歴史ある町並みを存続させていくためには、守り続ける強い意志がなければ、よい「まちなみ」や「建築文化」は育たないように思います。