■ 建築計画について
小規模多機能サービス拠点の機能である「通い」と「泊り」を、通い慣れた空間に泊る連続性を追求し、両者の視覚的なつながりを確保しつつ、連携をもつ建築として計画しました。
建築を中庭をもつコートハウス形式の計画とすることにより目配りができ利用者が中庭に出て外気に触れたり、雑談ができるような安全で明るく開放的なアウトドアリビングとして機能させました。
また、海風が直接居室に当たらないよう黒い板塀を建て、避難通路を兼ねた 緩衝空間としています。一方、内部空間は積極的に自然採光し、床暖房のある天然木床材を使用した リビングで、利用者も参加できるオープンキッチンや、檜板張りの浴室、坪庭を設けるなど、視覚的にも落ち着いた建築空間を創りました。