京都、知恩院の近く東山にこの京町屋がある。
このたびこの町家を改修することを依頼された。
調査や測量をした結果、構造体まで手を加える必要に迫られ工事は難航を極めた。
垂れや反り歪みを直し、更に屋根を葺き替えることになった。
随所に手を入れることになり、難しい場面にも幾多遭遇したが、
努力が実り、再び新しい息吹を吹き込むことができた。
クライアントは、再び蘇生した姿に大層喜んでくれた。
私自身ものめり込んでしまうくらい、面白い仕事となった。
いざ完成してみると、手放すのが寂しく、惜しくなる気持ちにさせるほど、
魅力的な仕事に出合えたことに感謝する。